10.04.17

論文

日刊工業新聞社『型技術』 に掲載されました。

世界の一歩先へ進む金属粉末射出成形(MIM)のマイクロ化とその最新の製造技術



2010年3月号
特集‐逆境に克つ!ニッポンの成形技術

概要:
本稿では,逆境に克つニッポンの成形技術として,MIMのマイクロ化と技術課題を挙げ,著者らが開発してきたMIM独特のポリマー活用技術と半導体プロセスを適用したマイクロ犠牲樹脂型インサート金属粉末射出成形法により,機械加工や他の製造法では困難なサイズや形状のマイクロ構造体が量産できる可能性を示し,マイクロ金属粉末射出成形の最新技術の動向を紹介した.
アジア諸国の低コスト化および欧米の研究環境と製品創出力,つまり世界に我が国が“勝ち”抜くためには,己の技術に“克つ”ために何をすべきか,現状の量産化技術に満足することなく,世界の一歩先を見据えた技術に挑戦をすることが重要であり,そのためには異分野の高度な技術や知見を導入することが有効であり,そのために産学連携は最も手っ取り早い我が国独自の開発および人材教育スタイルと考える.今後もニッポンはアジアのMIMのリーダーとして,MIMによるマイクロ高機能化プロセッシングの技術を高め,その文化と市場を開拓していく必要がある.