μ-MIM技術ニュース Vol.19

精密金属射出成形(μ-MIM) 技術ニュースレター
Micro Metal Injection Molding Technical Newsletter

「金属射出成形 技術ニュースレター」は、金属射出成形に関する開発・設計者向けの技術情報をお伝えする技術ニュースレターです。印刷の上、ぜひ貴社内でご回覧ください!

1.研究開発室へお越しください!

μ-MIM 開発の裏側をお見せいたします

今回は太盛工業の研究開発室をご紹介します。東大阪にあるこちらの研究室では、普段、太盛工業の研究開発室のメンバーがそれぞれの研究課題に取り組んだり、お客様の製品の材料分析や強度分析などを行っています。

研究開発室が特に力を入れている領域は、分析・検査体制です。主としてμ-MIM をはじめとした機能性金属の品質保証を行うためのものですが、大学の研究室に並ぶほどの設備を導入しています。
μ-MIM を例に取ると、μ-MIM はそのサイズと形状の複雑性、材料の多様性等により、納品後に検査を行いたくてもお客様の検査設備では検査工数が膨大になってしまったり、そもそも正確な検査が不可能なケースがあります(MIM 製品内部の状態など)。
そのような場合でもμーMIM の信頼性を保ち、安定した品質でお客様に安心してμ-MIM をお使いいただくために、太盛工業では X線CT装置や電子顕微鏡、非接触測定器、各種試験機等を備えています。

研究開発室では、定期的に研究室の見学開放を行っています。既存のお客様や新しく接点のできた方に、太盛工業の技術のバックグラウンドを確認、納得していただいた上で、開発・設計に関わる技術的な打合せを行うためです。まず太盛工業のスタンスとそれを裏付ける技術・体制を確認していただくことで、よりお客様も太盛工業を活用していただけると考えています。ぜひ研究開発室の見学にお越しください!

2.Medica 2014 出展のご報告

世界最大の医療機器展示会

太盛工業は11月12日~14日にドイツ、デュッセルドルフで開催された Medica 2014国際医療機器展に昨年、一昨年に引き続き出展いたしました。Medica は医療機関、検査機関等で使用されるほぼ全ての機器・製品に関する世界最大の展示会です。今回も医師や看護師、メーカーはもちろん、商社に至るまで非常に多くの方々が来場されました。一般に日本 国内の展示会は情報収集、商材発掘の場という位置づけが強い傾向にありますが、ヨーロッパの展示会の場合は、図面ベース等の具体的な話をされる傾向が強いと感じています。
今回の出展にあたっての私達のコンセプトは「μ-MIM of Japan」。掛け軸や漢字等を用いて日本をイメージさせるブース作りを行いましたが、その目的はまず日本企業だと感じてもらうこと。日本人の良いところをイメージしてもらい、世界最高峰と自負する私たちのμ-MIM を、「日本の製品なんだ」と感じてもらうためでした。ブースには多くの方に来て頂き、日本の太盛工業の MIM は凄い!と知っていただけたと思います。今後も引き続き、技術で皆様のお役に立ち続けます!

3.アメリカ学会報告のご報告

太盛工業では Medica と同じ11月にアメリカの学会で発表を行いました。今年はヨーロッパでの粉末冶金での大会等、大きな舞台にも参加しましたが、世の中でどんどんと新しい技術が出てきていることを感じます。今後も研究活動・発表は継続していきますので、学会・展示会等でもぜひお声掛けくださいね!

4.医療部品はμ-MIM を活用下さい

国際標準規格 ISO13485 取得中!

太盛工業は高精度の微細加工技術がいま強く求められている医療業界に、自社技術で更なる貢献をするために ISO13485 を取得中です。
今回の取得は業務上の必要性もありますが、最大の目的は医療業界のスタンダードを共有し、お客様と同じ価値観を持つことにあります。今後も努力を続けてまいりますのでよろしくお願いします!

<今後の展示会・学会 予定>
2015 年 2 月 ギフトショー(東京ビッグサイト)

太盛工業の社員が語る今月のコラム

こんにちは。太盛工業の片山と申します。私が 製造部の成形課の責任者を務めています。趣味、と言うほどではありませんが、休日は家族と出かけることが楽しみです。我が家は娘が 3 人おり、いつも賑やかです(姦しい訳ではありませんよ)。そんな家庭の影響もあるのか、「片山さんが居ると現場の雰囲気が和らぐ」「工場の整理整頓、清潔が保たれているのは片山さんのおかげ」など、職場にもいい影響を与えられているようです。