SERVICE 事業内容 保有設備
保有設備
太盛工業では日々の新しいニーズに柔軟に対応するため、生産設備や測定機器はもちろん、試作・開発の為の設備まで、数多くの国内最先端の設備を保有しています。三次元測定システムに限らず、下記の装置類を用いての分析・試作・評価についても個別で開発スポットごとに対応が可能ですので、是非ご相談下さい。
Web では掲載していないニッチなターゲットに向けた設備もございますので、「どのようなものかもっと詳しく知りたい」「実物を見てみたい」という方は随時ラボツアーも行っておりますので、是非お問い合わせ下さい。
生産設備
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焼結炉 6台
脱脂と焼結の連続処理が可能なバッチ式高真空炉です。
太盛工業ではこれまで紹介してきました設備の他にも多数、加熱・脱脂・還元・焼成設備を保有しております。粉末冶金にこだわらず、拡散接合処理や熱処理など小ロットでの試験・試作も是非ご相談下さい。 -
SPS焼結炉
SPSとはSpark Plasma Sinteringの略で、正式には放電プラズマ焼結法と言います。 その他にも通電焼結法、放電焼結法など色々な呼び方をしますが、全て同じ焼結法です。通電焼結法が他の粉末冶金の工法と最も違う点は、加圧と同時に電流を材料に印加することで、粉末間でのジュール加熱および型のジュール加熱を利用して高速に焼結する点です。
該当設備を利用することで、ごく少量の金属粉末材料で焼結体試料を素早く、低電力で得られる他、通常では焼結による一体化が不可能な組み合わせでの複合化(積層構造化、合金化)など様々な試験を実施することも可能です。 -
二色成形機
MIM成形ではプラスチック成形同様に様々な成形技術を応用展開可能です。例えば2色成形機械を用いることで、部分的に異種金属のものや、積層されたものを作製することも可能です。金属種ごとに、焼結時の挙動や金属拡散の影響から材質の選定には制限もございますが、例えば対向2色成形を行うことで、製品の内部と外部で異なる組成のものを得ることも可能です。
更には成形条件を種々変更することで、スキン層・コア層の領域をコントロールすることも可能です。 -
超小型成形機
卓上の1ペレット混練・射出成形機により10g以下の試験材料からMIM化の評価試験を実施することが可能です。開発ステージに合わせて500g程度の試料から射出成形可能な小型成形機もございますので、新規の合金粉末や特殊粉末のMIM化検討は是非ご相談下さい。
例えば稀少な金属(レアメタル等)を含むもの、ナノ粒子材料、粉末ベースでの合金化、金属とセラミックスの複合化などに実績がございます。
生産設備 | 台数 |
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混練機 | 3台 |
脱脂炉 | 2台 |
ペレタイザー | 3台 |
焼結炉 | 6台 |
焼成炉 | 1台 |
射出成形機 | 9台 |
押出成形機 | 1台 |
バレル研磨機 | 2台 |
検査設備
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走査型電子顕微鏡
電子線を照射し対象物から放出される二次電子、反射電子等を用いて試料表面を高倍率で観察します。日立ハイテクノロジーズのSU1510を主力に卓上タイプのSEMも導入しています。
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エネルギー分散型X線分析装置
電子線やX線などの一次線を物体に照射した際に発生する元素固有の特性X線を検出し、物体を構成する元素を調べる元素分析装置で上記のSEMに付帯している設備です。
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イオンミリング装置
日立ハイテクノロジーズのE3500を導入しています。試料断面に対して平行にアルゴンイオンビームを照射することで、端面に平行かつ平坦な断面を得ることができます。
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炭素分析装置
堀場製作所製のEMIAを導入しており、1g程度の試料に含まれる炭素量を高精度に測定することが可能です。
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万能試験機
(引張・曲げ・圧縮試験機)金属材料試験で最も一般的な引張・曲げ・圧縮試験が可能な設備です。新規の合金系において引張試験片の作製、測定を行い、ヤング率、ポアソン比、降伏強さなどを評価します。
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粘度測定機能付き混錬機
金属粒子を体積の半分以上含むMIMフィードストックの粘度を、MFR測定、混練性評価装置(東洋精機製作所:ラボプラストミル)、流動性評価装置(HAAKE:minilab)で管理しています。
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硬度測定機
微細な金属部品の評価に適した、ミツトヨ製マイクロビッカース硬さ試験機を導入しています。
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ヘリウムガス式自動密度計
複雑形状や微細孔をもつ試料の場合、一般的なアルキメデス法(液相置換)での測定では正確な結果を得られません。置換媒体としてヘリウムガスを用いたアキュピックII 1340 (乾式自動密度計)を導入しています。
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熱重量測定装置
高温タイプの吊り下げ式高感度熱重量測定装置を減圧可能に調整したモデル(島津製作所製)を導入しています。
MIM脱脂・焼結工程に近い状態のバインダ分解挙動などの測定に利用しています。 -
流動解析シミュレーション
MIMは比重の大きく異なる金属粉末と樹脂の複合材を金型に充填するため、一般的なプラスチックの流動シミュレーションソフトによる解析をそのままMIMに応用することは出来ません。太盛工業はMIMの流動シミュレーションソフトの開発に協力しており、Moldex3Dは、有限体積法ソルバーと高効率パラレルコンピューティングにより、MIM成形品の高精度な高速解析を実現しています。流動解析を用いて、より短い開発期間でMIM製品の量産を実現します。
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計測用CT装置
高い測定解像度を実現したX線CT装置(NIKON MCT225)を導入しています。
詳しくは評価技術ページへ -
非接触式3次元測定機
光学式の3次元形状測定機としては最も解像度の高い、GOM ATOS Triplescanを導入しています。
詳しくは評価技術ページへ